仕事で成功する人、営業で結果を残す人、われわれは職場でそのような人を見ると
「あの人は自分とは才能が違うんだ。」とただただうらやましく思うことってありますよね。でも何かを成し遂げるのにもっとも必要なものは「才能」ではないことが、アメリカの心理学者アンジェラ・ダックワース教授によって理論的に証明された。

ダックワース氏は、ハーバード大学を優秀な成績で卒業後、マッキンゼーの経営コンサルタントを経て心理学者となり、2013年には将来のポテンンシャルに対し贈られる「マッカーサー賞」、別名「天才賞」を受賞した人物だ。

彼女の研究対象は「GRIT」、すなわち「やり抜く力」についてである。

そして、その研究成果をつづった著書『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(神崎朗子訳、ダイヤモンド社刊)は、すでに20万部を超えるヒットとなり注目を集めている。

「天才賞」を受賞した氏だが、人生の成功に大切なのは「才能」ではなく「情熱」と「粘り強さ」である、と述べているのはとても興味深いところだろう。

やり抜く力を測るグリッド・スケール

ダックワース氏が「やり抜く力」を測るためにつくった「グリッド・スケール」とは、「情熱」と「粘り強さ」の二つの要素をヒアリングするためのテストだ。

全部で10個の質問があり、それぞれに、「まったく当てはまらない」~「非常に当てはまる」までの五段階評価で答える。

各評価には点数が振られており、その数値が高いほど、「情熱と粘り強さ」=「やり抜く力」がある、と言えるのである。

氏は、士官学校の調査と並行して、この「グリッド・スケール」を使ってさまざまな職種や集団への調査を行った。

たとえば、営業職の数百名の男女を対象にした調査では、半年後には55%の人間が仕事を辞めていた。しかし、「グリッド・スケール」のスコアが高かった人たちの離職率は低く、辞めていった人はほとんどがスコアの低かった人たちだった。

「やり抜く力」を伸ばすには?

その方法は大きく分けて2つある。

ひとつは、自分自身で「内側から伸ばす方法」。

「興味を掘り下げる」「自分のスキルを上回る目標設定をして、それをクリアする練習を習慣化する」「自分の取り組みと大きな目的とのつながりを意識する」「絶望的な状況でも希望を持つことを学ぶ」。この4つのステップの具体的、かつ、実践的な方法が提示されている。

もうひとつは、周りの人たちによって「外側から伸ばす方法」だ。

こちらは、子どもの素質を伸ばしたい親にとってもは重大な関心がある部分だろう。

どうすれば、相手の「やり抜く力」を育んでいけるかが紹介されている。

そんな「グリッド~やり抜く力~」を弊社のセミナーでも学ぶことができます。

第10回 新人の離職をふせぐのに最適!人生の成功を決める能力が身につく!グリット(やり抜く力)

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